職場の上司と以前、あるお酒の席で「私の趣味はスピーカー製作でして…」とお話をする機会があり、上司のいろいろな質問にお答えしつつあれやこれやと勝手に華を咲かせたところ、「こいつはオーディオ好きだ」と記憶に残ってありましたようで、先日
「使ってない古いアンプあるけど、もらってくれない? かなり重いけどね~」
「いいんですか? 興味あります、メーカーはどこでしょう」
「有名なアンプということやったけど…ええと…黒いボディなんよね」
「山水?」
「そうそう、それ」
「頂戴します!」
「おじさんが好きで一度整備してもらってたんだけどもう使わないからね、もらってくれると有難い」
「ありがとうございます!」
「そんじゃ、会社まで車で来る機会があるから、そこで持って来ておこう、会社からは持って帰ってね」
「承知しました」
という会話が少し前にありまして、やってきました山水のアンプ^^
1986年当時に198,000円は、ラインナップ中ハイラインに位置するアンプです。
グロッシー・ブラックと呼ばれた光沢のあるブラックフェイス、山水の誇るXバランス回路、160w×160w(8Ω時)の大出力を誇り、そのため巨大な電源回路(トランス)等を搭載するため28kgもあるという重量級!
ううむ、オーラが違う…気がします。
シャーシ越しに見えているのがトランスかな?
電源を入れると、Wooo・・・・・ と低い唸り音が聞こえます。
頂戴したものの置き場所がないもので、とりあえず現在所有するPioneer A-A9の下に設置。
横幅はほぼ同じながら、奥行きがだいぶんと違います。
さて、音だし…
あれ…鳴らない
セレクターの位置がおかしいのか? どこかボタンを押さないと鳴らないのか? あれれ?
としばしポチポチとボタン押してみたりしてますと、ふとスピーカーの片方から音が聞こえてきました。
鳴ったねぇ(ほっ)、でも、片方だね、配線が悪いか?
と改めてチェックしてもおかしいところがありません、おかしいなぁと思っているところに、もう片方からも鳴り始めました。
長いこと電源投入されてなかったようですから、コンデンサなどが活動するのに少し時間かかりましたかね?^^
ボリュームにはガリもなく、スムーズに音量変化します。
しかし、ほんの少し回しただけでかなりの音量、こりゃすごいパワー、出力160w×160wは伊達ではありませんね。
A-A9の鳴り方とはやはり少し違い、やわらかい音に感じました。
また、A-A9はあっさりした音傾向ですが、AU-α907は比べるとしっとりと低域に厚みを感じます。
なるほど…
今でもこの時代のアンプを好んでメンテして使っている方々がおられますが、分かりますね。
落ち着く音だなと思います。
これはいいアンプを頂きました(御礼)
その後…
USB-DACからの回路を入れようとしますが、セレクターがうまく機能していない?(CD系統だけ生きてる・ソースダイレクトon/offには無関係)、若干ノイズ(歪みかな)を感じる場面がある、裏面パネルの端子部が一部損傷している(先のセレクター機能不良と関係あるかも)、などありまして一度メンテナンスした方が良いかなぁという状況ですね。
まぁ、メンテにどれほど要するかが心配ですが…(NHKで紹介されたそうですが、元山水技術者が運営されるメンテナンス会社があるようですね)
山水の名機を頂きましたので、大事に使いたいなぁと思うところであります。
(※写真をクリックすると大きく表示されます)
2013年07月03日
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