リングダクトスピーカー RD-601

スピーカーを自作しておりますと、より迫力のある余裕のある音を目指す大型化、小さいスピーカーでどこまで良い音を引き出せるかという試行錯誤等、いろいろと楽しみ方があります。

アパートにおりますと、前者の大型化は限界がありまして、そもそも大きな音を出せないという条件がありますよね。
そこで大型化よりも10cm以下のユニットに興味を持つオイラですが、今回は手持ちの6cmユニットでリングダクトスピーカーを製作しました
製作過程はゆったりねっとにアップしてます。

スピーカー自作(RD-601製作記)

使いましたユニットは、LEED社のLF060C1というタイプですが、残念ながらこのメーカーは2007年夏に廃業しているそうです…
2年程前に購入してからは、2回ほど製作に挑んだものの満足な結果にはならずに眠っておりました。
ちなみに一度リングダクトタイプにも試みましたが、そのときはVU75ソケットを2段にしたことで空気室容量がこのユニットに対しては大きすぎたかな?と思って、今回は1段にしてます。

リングダクトスピーカーは、ご覧のように内筒を外筒が覆うような構造です。
バスレフスピーカーのダクトが、空気室を囲むようにリング状になっていると考えていただければよろしいかと。

内筒はVU75のソケット(パイプ同士の継ぎ手)です。
それに前後のキャップを取り付けて、表面はスピーカーユニット用に開口。背面(底面)はリングダクト部へのダクト出口を開口します。

底面は、内筒用のキャップと外筒用のキャップの間はM6ワッシャー4枚で隙間を作っており、底面を円周状に音波が広がり本体側面リングダクト部を通りスピーカーユニット周りのリング状ポートから放出される仕組みです。

塩ビパイプ、塩ビ部材だから簡単にできるというところもありますが、構造は比較的簡単です。

これを木材でやろうとすれば積層するしかないでしょう。
板を組み合わせる普通の箱形バスレフタイプに比べるとかなり大変になります(いつかはやりたいと思ってますけど^^)

底面のキャップ取り付け精度がうまくできれば、リングダクトも均等にダクト幅を作れます。
どうしても底面で内筒キャップが中央に固定されないと、円周ダクト部がうまく幅が揃わなかったり、内筒が斜めになって横からみたらユニットが微妙に傾いて見える…なんてことにもなります(–)
ずれたときはボルトの穴を少し広げるなどで調整すればOKです^^(まぁ空気が漏れるほど大きくするのはマズイですが…)

さて音ですが、リングダクト構造は太い長いダクトを目指したものです。そのため背面のストレス(スチフネス)が通常のバスレフに比べると低いのではないかと…(憶測でもありますが^^)
それによるメリットと思うのですが、なかなかキレの良い音、抜けの良い低音がいい感じです。
ただ、やっぱり全体的にサイズ的なところとユニット特性でしょうか、少々硬い音に感じます…(エージングがもう少し進むと変わるか?)
キレが良いからそう思うのかもしれませんが、長時間聴くと少し疲れるかもしれませんねぇ…

ということで、今後の改良としては上向き設置として、ユニット前にリフレクターを設置して無指向性にしてみようかな…思っているところです。

 

2009年02月15日作成
2009年09月21日更新
2011年11月25日一部更新

 

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