スピーカー自作(1号機:3Dスパイラルタイプ)
※旧ゆったりねっとの閉鎖に伴い、自作スピーカー関連話題をDIY-Soundへ移行(移設)しております。
2006年11月~2006年12月に掲載しました記事ですのでご了承ください。
これからやりたいなという話ですが….
あまり音楽といいますか、オーディオにはあまり興味はなかったのですが、最近の5.1chサラウンドや、サブウーハーの重低音の聞いた音で映画やら音楽を聴きだすといいもんだなぁと思い出しました次第。
先日ELECOMのPC用アクティブスピーカーを購入しました。
このスピーカー、店頭でいろいろと聞き比べましたが、サイズの割には良い感じです(まぁ大きなスピーカーに比べれば低音の再現性など劣りますが)。
ビックカメラでも一時売り切れになっていたようですし、値段も手ごろな点から結構人気のある商品のようです。
いろいろ物色していたのですが、値段的にも貯めていたポイントで交換できることから手に入れた次第なんですね~^^
それで、最近はパソコンで作業をしながら、音楽を流しているという状況です。
サブウーハーのないアクティブスピーカーに比べるとグンッと音の厚みを感じます、やっぱり良いもんですね~
と思ってしばらく経過したところ…少し気になることが…
サブウーハーは高さが18cm程度の小さなものですから、収まるウーハースピーカーも大きくないですし、共振効果もあまり期待できない小さなスピーカー箱…ということで低音はやっぱり物足りない感じ。
そこでアンプ部で低音を強調させたりして聞いているのですが….
ふと、これって耳が疲れるなぁ…
と思うようになりました。
ずっと流しているうちに、「もう聞かなくていいや」と思うのです。正確には、旧型ONKYOミニコンポの音と比べると、そう思うまでの時間が早まった感じがします。
オイラはどちらかというとサントラやクラシック寄りの歌のない曲を多く聞いてますし、別に聞き飽きるというものでもないのですね。
なので次第になんとかしたいな~と思うようになっていきました。
職場の最上級上司は自らトランペッターでありますが、オーディオマニアでもありまして、自宅には巨大な自作スピーカーなどが鎮座しています。
(※現在別会社に転職しており、当時の上司です)
そこであるとき、「スピーカーを作ってみたいのですけど」っと相談してみると…
「そりゃいい、自分で作ったスピーカーって思い入れかもしれんけど、すごく良い音するよ。それにスピーカーにもよるけど、なんていうか広がりのあるやわらかい音が出せる・・・・・・・・スピーカーはフォステクスのフルレンジのこれが・・・・・・(長時間続くスピーカー話は割愛)・・・・・」
ということで、スピーカーの原理やらスピーカーの箱(エンクロージャというらしい)のことなどなど、話は尽きません^^
音響計算といわれてもチンプンカンプンですので、複雑なエンクロージャを作るのはいきなりは難しそう。なので、最初は密閉型の小型スピーカーを作ろうと思って検討していたのです。
ですが、インターネットをみていますとこんな自作スピーカーを発見!
自作3D-スパイラル・スピーカー
(※現在リンク先ページが削除されているようです)
塩ビパイプが見事にスピーカーになってます^^
それに、3Dスパイラルによるバックロードホーンとしての役割も面白そう。バックロードホーンとは、スピーカー背面から出る低音振動を強調させる音の通り道のこと。
共振を利用することで、小型スピーカーからでも豊かな低音を導くものです。ただし、素人には難しい計算によって振動の通り道を作らねばならないところですが、このスパイラルですとサイトにスパイラル間隔も記載されてますし、まずはこの通りに作ればなんとかなりそう^^
なんといってもスピーカー然していないところが面白いでしょ(笑)
でもこれってひとつの機能美だよなと思いますしね、特に3Dスパイラル部分は塩ビのパイプ胴体というのは形状的にもぴったり。
ということで、今回この小さいスピーカーにチャレンジしようと決心した今日この頃であります。
(ここまで2006年11月03日掲載:旧ゆったりねっと)
本日スピーカーを手配しました。
ま、最初は国産のFOSTEX(フォステクス)のスピーカーに決定。
当初の製作予定であった密閉型スピーカーであれば、安価ながら定評のあるFE-83Eというスピーカーをチョイスするところでしたが、バックロードホーンを目指すことで、マグネットが強力な上位タイプ、写真のFF-85Kにしました。
写真には3個写っていますが、購入するのは一番小さいスピーカーです。
たぶん今週末には届くでしょう。
チビ助がいるので、もしもの際を想定してスピーカーの前面につけるカバーも一緒に手配しています。スピーカー剥き出しはちょっと怖いですもんね^^
それから先週末は、とあるホームセンターで塩ビの継ぎ手(T字型など)をみてきましたが、これがまた結構値段がするもんですね(口径がそれなりに大きくなりますからね)
で、いろいろと売り場で継ぎ手を組み合わせてはイメージしつつ、必要なものは見えてきました。
が、お店で全て揃えるのは難しいようです(注文すればもちろん揃いますが…)
どうせ注文して待つのであればと、現在インターネット上で販売しているお店に見積もり依頼中です。かなりお安くもなる感じなので財布にも優しそう。
これでスピーカーと共に塩ビの部材も週末には届きそうですね…
主要材料が揃えば、後は接着剤やちょこっとしたパイプ類はホームセンターですぐに揃いますから、いよいよ工作に入れそうです。
(ここまで2006年11月07日掲載:旧ゆったりねっと)
自作スピーカーの部材がほぼ揃ったところで、そろそろ工作に入りましょう^^
いきなり部屋にこんな材料が置かれたもので、何をやるつもり?と気になっている嫁さんですが、スピーカーを作ると伝えると「???」という状況でした。
ま、塩ビですからね^^
さて、お伝えしてきましたとおり3Dスパイラル構造を持つスピーカーを作ろうと燃えておりますところ、まずはその心臓部から取り掛かりましょう。
何を使ってスパイラルを作るか、これに悩んでおりました。
参考となるサイトでは、VA(VVFのたぶん1.6mm2芯)を使ってありましたが、他に良い材料はないかとホームセンターで探したところ、網戸固定ゴムがあったのでやってみました(安価だし)。
ですが、これは難しい…
芯が細いということもありますが、まず最初の1本目を固定するのから一苦労です。やわらかいゴムですが、これだけ細いのに巻きつけようとすればその弾力性が強力に反抗するし、“よれる”しで望む状況には程遠いと思われ…
断念!!
で、やっぱり電線にしました。
でもVAではなく平型コード。延長ケーブルなどに使う“より線”が入ったケーブルです。
で、こんな感じになりました^^
最後の外周にある黒いのは、塩ビ管との隙間を調整するためのこれもケーブルです。これは塩ビ管にうまく納めるために多少カッターで被服を削ることになりそうですが、これが今回のスパイラルとなります。
やっぱり電線が優れているようですね。先人の知恵は活かさねばなりませんなぁ…
(キャブタイヤなどの丸い電線はとても難しそうです)
参考のサイトでは、これにエポキシ樹脂を上下面に塗布して音漏れ防止とともに強度アップが施されてましたが、さてそれはどうしようかなぁ。
芯との接合面は上下をエポキシで補強しようとは思ってますが、それ以外の部分はコーキング(シリコン)を塗布しようかなぁとか思ってます。
塩ビ管に入れる際の外周部との接合面はエポキシを使う予定です。
(ここまで2006年11月18日掲載:旧ゆったりねっと)
いろいろと作業は少しずつ進めておりますが、今回は土台について。
実はスピーカーの土台について悩んでおりました。お手本サイトの写真をみればうまいこと木製台に取り付けてあるようですが、そのまま同じように作るのも芸がないなぁと….
ま、最上級上司にどうしましょと会話したときは、
「そりゃ土台は板に取り付けたらいい」
とあっさりと言われたものの、それはそれで取り付けをどうしよ~と考えておりました。
ま、それを予定して塩ビの点検口と呼ばれるネジを切ってあるフタを購入してまして、フタ側を木に固定してそれに本体をネジ込むようにするか…という構想はあったのですが…
ただしデザイン上の制約もあり!
お手本をみると、T字継ぎ手の接合部分をかなり切り落としてあります。これは確かに不要な部分で、自分も切り落とす方向…となると、ねじ込み型の部材を使うのは難しいですね。
継ぎ手を切り落とさずにそのまま使うと無駄に背が高くなるんですね…
で、どうするか?
土台も塩ビで作ることにしました。異径接続継ぎ手100→65。
追加部材購入です(けっこうかかるな塩ビの材料^^)
最上級上司との会話で、
「土台は重たい方が音によいよ」
「それじゃぁ、コンクリートでも詰めますか」
と半分冗談で言ったら
「そりゃあいい、安定もするよ」
ということになって、方針決定^^
口径の大きい方が下になりますから、形状からしてコンクリートがスッポリと落ちてしまう可能性があります。
そこで、四方からボルトを差込、コンクリートが落下することを防止します(ボルトがコンクリート内に入った状態で固めますからまず外れませんし、ボルトもガッチリ固定されて抜けないでしょう^^)
あとはセメント(コンクリート)を流し込むだけ~^^
径の小さい上部には、余裕が残る程度に充填。これはこの土台上部にくるT字継ぎ手との接合のために加工が必要と思われるから。
だって、土台1個で1kgありますから、接着剤などではその重さに耐えられるか不明でしょ。
今にして思えば、アンカーのような器具をコンクリートに埋め込んでおく、というのも手だったのですけどね~、ちょいと失敗(^^)
上部継ぎ手と接合固定(金具を使います)した上で、この接合部分にもコンクリートを充填予定。きっと土台から接合部分までで約2kgになるでしょうな(片方)
土台底面には、マットのようなものを貼り付けて設置面とします。ま、かなり安定感はありそうですね。
それにしても、とてもお手軽スピーカーではなくなってきましたよ(笑)
ちなみに土台部分は玄関先で現在乾燥中(アパートなんで「何コレ」って他の住人に思われそう^^)
(ここまで2006年11月26日掲載:旧ゆったりねっと)
1日ちょっと経過した土台です^^
まだバリ取りも洗浄もなにもしていない状態ですが、こんな感じになってます。
底面もそれなりに整えてマット状の素材を切って貼ることで、うまく土台として機能しますね、これなら(笑)
上部は切断してます(本来は接合するために差し込めるようにまだ長いです)
バリ取りはまだしてません。底面を不要なCDで塞いだもので、真ん中の穴をテープで塞いだのが綺麗に分かりますね^^
(見えなくなるので全然OKで~す・笑)
なかなか音がなるまでは時間がかかるなぁ…ま、でも楽しいです(^^)
(ここまで2006年11月27日掲載:旧ゆったりねっと)
休日にはそれなりの予定があるもので、なかなかスピーカー作りが進みませんね(…)
さて、本日は先日セメントで固めた土台部分と、一段上との接合作業を行いました。これもセメントを用いた作業で、前回の土台が約1kgあるので、今回の部分を含めると1.5kgは軽くありそうです(片方で)。
その様子は別途ご報告します。
スピーカーユニット取り付け部分については、こちらは丸い穴が必要です。
以前ルアー製作を趣味でやってましたので、普通の人より工具類は持っているつもりですが、ホールソーは現在持ってません。
(電動の工具類は実家に置いているので、手元にあの工具があればと思うことはあります)
ホールソーとは、ドリルに取り付けて大きめの丸い穴を開けることが出来る刃で、木工用、鉄鋼用、ステンレス用とコンクリート用(コア抜き)などがあります。
でも、サイズ毎にホールソーをそろえるとなると、かなりの予算が必要です。
今回必要な穴のサイズは、スピーカーユニット部が直径70mm程度、スピーカー端子部分の部品取付に40mm程度と、少なくとも2サイズが必要です。
これから密閉型スピーカーをあと1つは作ろうと思っているものの、その際はまたサイズが違う可能性がありますので、利用頻度と値段を考慮すればホールソーを買うまでもない、と思う次第です。
ホールソーを使わないとしたら、どうやって穴を開けるかな…とぼんやりドリルコーナーを某ホームセンターにて眺めていたら、アルミダイキャスト部分に各種サイズの溝が彫ってあり、それぞれのサイズに合うノコギリを丸くしたような刃が8種類ほど入って980円というのがありました。
ホールソーであれば、完全に円形につながっている輪状の刃ですが、この商品にセットされている各サイズの刃は、輪になっておらず視力検査の丸く1箇所が切れているマークのような状態で、アルミダイキャスト台座にセットしてその台座をドリルで回すというっものです。
ま、複数サイズあるし、それなりに切れればいいし、ということで買ってみました。
しかしこれ、ドリルにセットして空回りさせてみたところ、センターの切り裂きはまぁ問題ないとしても、セットした穴開け用の刃の回転はブレが凄い…
これって大丈夫なのか…
一抹の不安がよぎる状態ですが、とはいえ塩ビのキャップに穴を開ける手段は手持ち道具では他にありません。
で、やってみました。
ところがやはり…案の定、円が乱れてます。
いち早くブレ止めともなる溝ができれば良いのですが、それまではほしい円サイズの外側に傷がついてしまうなど泣けました^^
ま、なんとか開けることには成功なのですが…
ま、取り付ける部品の影で見えなくなる程度の傷では済んだのは幸いでしたけど。
写真はスピーカーユニット取付用の穴。
(これは傷が目立たずに済んでます^^)
ヤスリ掛けをしてまぁそれなりにはなったのですが、この精度ではいかに980円セットとはいえちょっと悩む商品…
ということで、新しい助っ人を用意しました。
これはフレキシブルにサイズを変更できる商品。
こういう形ですので、ズバリ回転させたときのバランスに難有りですが、汎用性は高いと思います。
まぁ、今回のスピーカー製作には活躍の場はありませんが、次回からは大活躍の予感です(笑)
(ここまで2006年12月09日掲載:旧ゆったりねっと)
先日作成した土台と、その上部との結合作業を行いました。
土台がセメントを充填して1kgほどあることから、ひょいと持ち運ぼうとして土台だけ抜けた、なんてことは怖いので一応M4サイズのボルト+ナットで両方の塩ビ部材を縫っています。
この結合した状態で、途中までまたセメントで固めます。
(今にして思えば、この状態まで一緒に最初のセメント作業で固めておけばよかったと思います、ま、思考錯誤ですね^^)
写真の上部にはスパイラルを収めたパイプがつながり、その上部にT字型のDTと呼ばれる継手が合体。そのDT材にスピーカーが納められます。
また写真では横方向にも穴が開放していますが、ここは低音域の音が抜ける場所となります。
ここにももうひとつ部品がつながりますが、上部からきた音がこの開放部分へとスムーズに抜けるように内部に曲面加工を行う予定です(このままだと下面はセメントで平らですからね)
そのためにエポキシ系のパテを準備中です。
今回の作業で、セメント加工は終了。
スパイラルをパイプに納める作業も平行して行っており、片方は現在エポキシ系接着材の乾燥待ちです。
塩ビ部材の表面をもう少し仕上げる必要がありますが、いよいよ最終組み立て時期が近づいて参りました^^
(ここまで2006年12月11日掲載:旧ゆったりねっと)
スパイラルを塩ビパイプに格納したところです。
下に写っている土台と、その上にあるT字部材(DT継手)とはこのように接続されます。
(仮接合なので、実際にはDT材にはもう少し奥まで差し込まれます)
このスパイラル上部に、スピーカーユニットなどを設置したDT継手が合体します。なので、スパイラル上部から音が入り、ぐるぐるっと回って下から低音が出される、ということになります。
スパイラル中央部の細い塩ビ管の穴は、加工して塞ぎます^^
接着はクリア系エポキシ接着剤で行いました。簡単には取れそうにないガッチリとした感じで仕上がっています。
お手本は、下に接合するDT継手内にまでスパイラルを差し込んであるようですが、オイラのはそこまでしていません(パイプ内だけで納めてます)。
何社か塩ビ材を扱うメーカーがあるので、お手本サイトで使われているDT継手がその加工がし易いのかどうか不明ですが、オイラの購入したDT継手は内部形状が○筒とは微妙に違い、分岐に伴う造形が施されておりスパイラルがそのまま入りません。
DT継手内部をかなり削り込む必要があるようです。
DT継手までスパイラルを差し込む方が、スピーカー全体の高さを抑えられるメリットがあるのですが..致し方ないところ。
ま、音質への影響はあまりなさそうですし、またDT継手内もエポキシ系パテで造形して、音の流れがスムーズになるようにするつもりです。
たぶん問題ないでしょう^^
表面をサンドペーパーの1500番当たりで仕上げて、いよいよスピーカーユニット等との組み立て作業になりますね~、年内完成を目指すぞ~(笑)
(ここまで2006年12月15日掲載:旧ゆったりねっと)
なかなか週末の作業も進まないところですが、残すは表面仕上げ(といってもいらない突起を削り、サンドペーパー250番、400番でだいたい整えて1500番をさっとかける程度)と組み立て作業といったところで、多少ゴミが舞いそうではありますが室内作業が可能となってます。
そろそろ音も聞いてみたいので急がねば。
今回は、背面キャップに取り付けるスピーカー端子部分をご紹介。
キャップ部分について紆余曲折がありました^^
インターネットで主要部材を購入していたのですが、写真もなく型番での注文だったのでどんな部材が届くのか分かりませんでした。
で、届いたのがコレ。
側面デザインもちょいとゴテゴテ感があってどうかなぁと思いましたが、一番のネックは上部部分が若干ドーム状になっていること。
若干なので問題はないかもしれませんが、スピーカや端子部材を隙間なく取り付けなければ音漏れの原因となり良くありません。もちろんスポンジをはさんでそれを防ぐのですが、でもどうもこのドーム状は気になります。
それに少々懐が深すぎる感も…(ま、これは好みの問題ですが)。
で、しょうがないな、と地元のホームセンターで違うメーカーのキャップを購入。
で、汎用ホールソーで近いサイズの穴を開けたものの、それでは収まらないのでヤスリでドンドン削るという疲れる作業をした後に気付きました、アレレ…..
な~んでこんなに色違うのかな?
写真ではあまり目立ちませんが、ちょっと赤みが入っている感じで、違和感があるのです。
このキャップだけ色が違うって、そりゃおかしいよね…(色を塗るなら問題ないですが、今回は塗る予定なし)
ってはやく気付けって感じですが、このキャップだけ見てるとそんなに違うとは思わなかったのですね。塩ビの色って一緒でしょ、という先入観があったのも事実ですが、参ったな~(2つとも穴あけ完了だったので・苦笑)
でも、この色の違いが気になること気になること、納得いかないよなぁ、この色の違い…(こういうときはA型モードです)
で、仕方ないのでさらに別ホームセンターで別メーカーのキャップを購入(ま、余計な出費ということであります・苦笑)
今度は同色系で問題ありません!!
前回は穴開けに苦労しましたが、今回は先日ご紹介しましたいろんなサイズの丸穴を開けることができる自由錐(じゆうきり)の出番です。
電動ドライバドリルに取り付けて….
ううむ、これって切るとか削るという感じではなくて、押し切るという感じでしょうか。ホールソーやドリルなら切りくずがどんどん出て、刃があたる部分がどんどん削られていきますが、これは切れ目を入れていくだけ、という感じです。カッターナイフで同じ場所を何度も切るのと同じようなもので、カッターナイフでアクリル板に切り込みを入れるときのような状況とそっくりです。
(ま、アクリルならある程度の切り込みを入れるとパキッと折れますけどね)
なので、「こりゃ簡単には切れんなぁ」というのが印象。
ま、そうと分かればそれなりにテンションをかけてやるか、とグイと押すと、今度はひよわな安物電動ドライバドリルがすぐにヴィィィィィ・・・・・・・、回転が止まります(泣)
ええいっ軟弱な奴めと、止まらない直前のテンションを保ちグイグイ回していると、ドライバの後方より煙がモワモワ・・・・
さすが安物電動ドリル、バテるのが早い。早々にクールダウンが必要です(とほほ)
やっぱり、こういうトルクを要する作業には、マキタ、日立工機、リョウビや松下電工いったブランド系が必要だな、と実感^^
で、休み休み作業をしたので、たった2つの穴を開けるのに1時間超も要してしまいました。ギャーッ(涙)
ま、木材ならもっと簡単に穴が開くんだろうなと思いますが、塩ビは少々この自由錐には強敵だったようです^^
汎用ホールソーより開けた穴はかなり綺麗なので、うーむ、時間か見た目かという選択に迫られますねぇ^^
ごらんのように綺麗な丸穴となります。
構造上回転にブレが発生するので、もう少し手こずるのかなと思いましたが意外にスムーズな挙動でした。
さて、これに端子部材を取り付けたのがコレ。
取り付けビスはステンレスと悩みましたが、端子の色に合わせて真鍮にしてみました。
なかなか良い感じでしょ^^
サイズの文字などが消えずに少し見えてますが、表面は平らです。成型時の影響でしょう、模様のようになってます、致し方ないところか…
さていよいよ次回はスピーカーユニットの取り付けに入りましょうか。
(ここまで2006年12月17日掲載:旧ゆったりねっと)
先週末に飲み事があったこともあり、更新が滞っており申し訳ありません。
スピーカー製作はボチボチ進んでおりますよ。
本来スピーカーの前面には何もない方が、音を遮るものがないので最も良いそうなのですが、オイラの家にはチビ助という破壊王子がおりますので、フォステクス純正のスピーカーカバーを取り付けております。
ま、これでスピーカーを破られるといったことはないでしょう^^
スパイラル部から後方へ抜けるDT継手内ですが、底面にはセメントを注入しておりますものの、その面はどうしても平です。
そこで、写真のパテを利用してスパイラル部から後方へ音の流れがよくなるようにと、少し造形することにしました。
しかしこのエポキシ系パテは粘土のようなもので、練り合わせるのに一苦労です。夏場ならもう少しやわらかいのでしょうが、なかなか良い運動でした。
混ざり具合が均等(グレー一色になるように)にしたところで、DT継手内に盛り付けていきます。
(ここまで2006年12月26日掲載:旧ゆったりねっと)
なんとか年内の完成だ!!(ふぅ^^)
セメントで固めた土台部分の底面には、このようにコルクを貼り付けて、設置面も良好^^
で、オーディオ横に設置してみたらこんな感じ…
ううむ、まぁ見た目が良いとはお世辞にもいえませんが、このスタイルはお客さんがこられた際には良い話題になりそう(笑)
ま、お手本と比べると土台部分とスパイラル格納部分で背丈をとっているので、ちょっと安定性は低い感じなのは否めません。
ちなみにお手本は「Helix75」というモデルでした(現在公開ページなし)。
スピーカーユニットが7cmを使用してあるのに対して、オイラのは8cmを使っている点も違いますね。
さて、肝心の音質ですが、スパイラル部分をやや短くしたためか、低音域の伸びはちょっと寂しい状況でした。
低音は音道(バックロード)の長さに比例しますから、まぁ致し方ないでしょう(バスレフとしての動作もあるようだ、という話も出てました)
ユニットもFE-83Eの方が良かったかもしれませんね。
が、音質としてはすばらしい!!
実にクリアな音が再生されています。
これまでは、(低価格帯の)2wayバスレフ型のスピーカーを使っていましたが、聞き比べるといかにこんもり感のある音であったかが分かります。
あまり音について、自分の耳に自信はありませんが、こういうのが抜けの良い音、とか言うのでしょうね。その点は満足です。
上部ユニットだけでは、ガシャガシャした音が下開口部から漏れますが、ここにスパイラル部分を接続すると、スゥッっと音質が整うのですね。ほ~っという感じです。
ただ、まぁ低音域については、音量を上げれば増してくる感じはありますが、やはり夜に聞く程度の音量では物足りないところです。
ま、先述のようにスパイラル部分に起因するので、ここを長くするなどすれば低音域が改善することは分かるのですが…そうなると中央部パイプが伸びるのでデザイン上ちょっと悩むところ。
ま、逆に低音域がそんな感じなので、中域から上が抜け良く出ている特性を考えれば、スーパーウーファーとの愛称はとても良さそうに思われます。
ということで、次は、低音域を延ばしたフルレンジスピーカー(バックロード型)か、Wバスレフ型スーパーウーファーか、どちらかに挑みたいと思います^^
スピーカー製作、これ面白いですね^^
以前はルアー製作を、バスを釣るより楽しんでいましたが、しばらくはスピーカー造りであれやこれやと想像しながら製作を楽しんでみたいと思います。
塩ビは予想より大変だったな~^^
次回はオーソドックスに木製ボックスに挑むことにします。ま、ですがスパイラルという考え方は面白いので、オイラなりにまたアレンジなど加えて楽しみたいと思いま~す。
(いろいろ工具も増えたので、もう少し作らないと元を取らないし・笑)
あ、それと、今回のスピーカー。ボックス型と違って上部にちょいと物を置くことが出来ない点は、嫁さんお困り中^^
(たぶん、ここには元通りバスレフ型が設置されることでしょう^^)
(ここまで2006年12月29日掲載:旧ゆったりねっと)
2009年08月16日掲載(若干の修正を行っております)
2011年10月12日一部修正・加筆