超絶・簡単スピーカー(10分で聴けちゃう!^^)

最近は休日も何かと予定が入って思うように物事が進んでいませんが、ひとつぐらいスピーカー自作をやりたいなぁと、近くのホームセンターを訪れました。

塩ビパイプ以外の何かを組み合わせて、超簡単にリングダクトスピーカーを作れないかなというのが狙い。
植木鉢やらゴミ箱を組み合わせて重ねてみては、可能性を探ったのですが結果はどれもいまひとつ。なかなか簡単にリングダクトが成立する組み合わせは難しいですね。
(塩ビなどのパイプで考えるのがやっぱり一番のようです)

ということで、ホームセンターであれやこれやと1時間以上いろんな商品を眺めてはスピーカーのイメージを膨らませたのですが、結果としてはうまくイメージができずに帰ろうと出口にさしかかったところ、気になるものを発見しました。

それは

園芸用の水差しです(ミニじょうろ)
給水口は、ちょうど2インチユニットをはめるにはちょうどよさそうではないですか、適度に幅を持たせた吸水口の断面は取り付けも容易そうです。
そして注ぎ口がダクトになりますね。

給水口をうまく手の平で塞ぐように叩いてみると、ボンボンとけっこう低い共振を得られる感じです。ということは、ユニットさえはめたらバスレフ型スピーカーとしてうまく機能しちゃうのでは?
これはやってみるべし、ということで即購入。

容量は1.2リットル。
ダクトとなる部分は、出口付近で直径1.5cm、長さは約9cmの若干の逆テーパーとなります。ボディ(空気室)サイズとこのダクトのサイズの関係からは、空気室には収まりません。
このサイズの関係はリングダクトと同じ状況ですね。「出来るだけ長くて太いダクト」をどう得るか、ということからリングダクトとなりましたので。

この水差しはアイリスオーヤマ製ですから、日本中で取り扱われていると思われますよ^^

取り付けるユニットは、2インチで評価の高いAURA SOUND製。
一時他のスピーカーに取り付けてましたが、ちょうどよく保管中でありました。
(そのため、フレームの角が丸く削られております^^)

2インチスピーカーユニットとの隙間を埋めるためのゴム製クッション材シールを購入。よく売られている隙間シールはふわふわとやわいスポンジですので、今回は堅めのクッションゴムシールとしました。

水差しの口に当てはめてみると、予想通りひとまわり穴が大きいので予定通り隙間を埋めるようにクッションゴムシールをユニットに貼ります。

ちょうど一重貼ると、ぐいと押さえ込むにちょうど良い状態となりました。

水差しとしての機能を損ないたくないので(失敗したときの利用法がなくなる)、端子の穴も開けずにダクト部となる注ぎ口より配線を通し、ユニットにちょちょいとつないで給水口にユニットを押し込みました。
時間にして10分かかるか?という超絶簡単スピーカーです(2個で)。

ストーブに置いてみました(シャレです^^)

この水差し、取っ手があるのがこれまたメリット。
壁掛けが簡単です(笑)

ぴったりと壁にくっついて設置状況は良い感じです。
現在もこのまま壁掛け状態ですが、嫁さんからは「ふつうこんなのある家ないよ」と、あまり評価は高くありません…(笑)

さて肝心の音ですが、10分で出来るスピーカーと思うと驚きですね。
ちゃんとした音が出てます。
バスレフのダクトも有効に機能してまして、吸音材なしでも行けるかなという感じですね。
(エアキャップを微量入れましたけど)

能率が高くないのでけっこうアンプ音量を上げる必要が出てきますが、音量を上げるとこの水差し筐体はけっこうな振動が…(デットマスも何もなく当然ですけど)
なので音量を上げると少しブーミーな低音に変化して解像感も落ちますが、それほど音量を上げない場合は気になりません、なかなかの音でそれなりに低音も出てます。
水差しの振動については鉛シールを貼る等の対策も考えられますが、水差しとしての機能はそのまま残しておきたいということもあり、内部も特に何も対策せず^^

そんな水差しですが特に底面の素材は薄いです。ほんの少し円錐状になっているので、定在波の低減にちょっぴり効果ありそう?(壁につけたらその効果も薄まるでしょうけど)

壁掛けにしますと、ぴったりと壁にくっつく効果と薄い底面素材のおかげか、壁に音の振動が見事に伝わります(音量によりますけど)。
これは善し悪しがありますが、2インチというユニットを考えると、ゆったりと聴ける音への雰囲気作りに一役を担っていそうな気がします(個人的には嫌いではありません)

ちなみに、真夜中にこのスピーカーから小音量を流そうとしたら、この壁を挟んで反対側が寝室でして、壁裏へかなり音が突き抜けるようです(躯体壁ではありませんで防音効果薄)。即座に嫁さんから苦情が届きました(笑)

以上、超絶な簡単スピーカー…でした^^
こんなお気軽に楽しめるのも自作スピーカーの面白さです。

 

2010年05月09日作成
2011年12月10日一部更新

 

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