手持ち小型スピーカーの聴き比べ

久しぶりに自宅に一人ちょっとした時間が出来たので、自作スピーカーと手持ち市販スピーカーの聴き比べでもしてみるか、と思い立ちました。

実家には木板積層リングダクトスピーカーを置いていますが(※当時)、賃貸アパートにはリングダクトRD-801を置いてますのでこちらで聴き比べ。
まぁ、比較するスピーカーの大きさからしたらリングダクトRD-801が妥当ですね。

普段聴いている自分の部屋は荷物も何かと多くて狭いため、リビングで聴くことにします。今日は家族もいないし、多少音量上げても大丈夫(笑)
隣は心配だけど、下のお部屋は不在のようですし^^

自分のメインアンプはPioneerのA-A9ですが、それをリビングに運ぶのは大変なのでリビングにおいているKENWOODのA-1001を使います。

1993年発売の製品で、シンプルな構成で音の高品質化を狙った商品。
発売時は6万円のようですが、3年ほど前にオークションにて3,000円程で手に入れました、快調に活躍しております。

音の傾向は、A-A9より低音が出る感じで、全体的な雰囲気も悪くありません。
(でもバランスが取れているのはA-A9なんだろうなと思います)

CD DIRECT入力があります。
トーンコントロールが使える通常入力より華やかに聴こえます。特にトーンコントロールは使用しませんし、ま、どちらでもいいかな…です。

通常はこのA-1001に、プレーヤー一体型のアンプが壊れたために残ったONKYOのスピーカー・D-032AXを接続しています(壊れたのでA-1001を中古で購入したという経緯です)

このスピーカー、1998年に発売されたインテック185シリーズのバスレフ型スピーカーです。単体売りもされてまして、スピーカー単体価格はLR1組で17,000円と高いものではありません。

MDF製筐体で、

・構造は2wayバスレフ型
・ウーファー:12cmバイオクロスコーン
・ツィーター:2.5cmソフトドーム
・再生周波数範囲:55~35,000Hz

となっています。

インテック185のアンプでは少々軽い感じの音でしたが、A-1001では印象が変わりしっかりとした音を奏でておりました。
今はなきONKYOインテック185のアンプとA-1001では、音質傾向がだいぶんと違うようです。

で、その横にありますまるい姿のスピーカーが、リングダクトスピーカーRD-801です。

同条件での聴き比べなので、この際アンプの特性は特に問題ではありません。

上からみたところ、同じぐらいに見えますが遠近差がありましてRD-801が4cm程長いようです(約30cm)。
よって空気室の容量はD-032AXの半分以下、いや1/3程度でしょうか。
(外周はダクト部なので、空気室は見た目より少ないです)

では試聴。
いつものように大好きなDavid Foster「I Will Be There With You」など^^
JALの飛行するシーンが脳裏に浮かんでは、再建を祈るばかりですがこの曲はいいです^^

試聴位置はスピーカーから約2m。

なるほど、D-032AXの高音域は安価とはいえツィーター効果があってか、明るい感じです。 低音域についてはRD-801の圧勝ですね。周波数の下への伸び、量感共に上回ってます。ということは、55Hz以下まで再生している、ってことかいな?(少し疑問)

いずれにしても、リングダクトバスレフとして低音増強はかなり有効に働いていますね。
スピーカー背面の壁向こうは隣の家なので、同じ音量で鳴らして心配になるのはRD-801です。

小型スピーカー、もうひとつあります。

YAMAHA NS-1000MM

・構造は3way密閉型(防磁型)
・ウーファー:12cmコーン型
・ミッドレンジ:2.5cmドーム型
・ツィーター:1.5cmドーム型
・再生周波数範囲:70~24,000Hz

価格はLR一組30,000円で、こちらもそれほど高いものでありません。
(巷には十万円以上のスピーカーはザラにあるもんで)

D-032AXより奥行きが7cmほど短く、こちらはバスレフ型ではなく密閉型スピーカー。

A-1001で鳴らしたのは初めてですが(A-A9でもそういえばまだ…汗)、相性が良いようです。
以前接続して聴いた小型アンプより低域が豊かに聴こえます。小型密閉型で裏面空気室の抵抗が強いこともあって、アンプを多少選ぶのかもしれませんね。
バスレフのD-032AXよりしっかりとした低域音を感じるのが不思議です。が、まぁ量感はRD-801が上であることには変わりありません。

NS-1000MMの音を聴いていると、「素直に鳴らすなら密閉箱に限る」と断言していた自作派の方の声を思い出しましたが、まさしく3way密閉型から出てくる音は素晴らしい解像感、スコーカーが優秀そうですね。
改めてNS-1000MMはいいなと実感、同じぐらいのサイズ・現行モデルにもそうそう負けないと思いますねぇ^^

ということで、結果的にはバスレフ型リングダクト密閉型のそれぞれの良さを感じたところです。

試聴しながら、賃貸などの集合住宅で聴くのが前提であれば、たぶんに大型スピーカーは能力を発揮させられないよなぁと思ってました。
ブックシェルフ型スピーカー(書棚に収まるスピーカーサイズ)と呼ばれる小型のモデル、つまりは上記のスピーカーサイズぐらいに落ち着く人の需要は、結果的にけっこうあるのだろうと思うところです。

さて、今回の3機種の比較では、メリハリを感じる音でたぶんに一番ウケが良いだろうな、と私見判断のRD-801^^

それと再生周波数の測定、やっぱり考えないといけないですね。特性の傾向ぐらいは素人測定でも参考になるでしょうし…
コンデンサマイクはありますので、こちらも活かさないともったいないしな~(笑)

(ところで、スピーカーの設置、L、R全然考えずに置いてた…ま、大勢に影響はないでしょうけど)

 

2010年03月21日作成
2011年12月10日一部更新

 

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