スピーカー自作(RD-601製作記)

※旧ゆったりねっとの閉鎖に伴い、自作スピーカー関連話題をDIY-Soundへ移行(移設)しております。
 2009年02月に掲載しました記事(一部改編)ですのでご了承ください。

 

とある休日に大きなホームセンターに行きました。

すると、そこに見慣れないライト管なる塩ビ管が置いてありました。
ライトというだけあって、VU管よりさらに薄い。けど雨樋用ほど薄くない?

まぁ用途はよく分かりませんが、リングダクトスピーカー用の部材を探している目には興味津々です。
そこで、以前小型JSPスピーカー等にチャレンジしたときに使った6cmユニットのこれ..

LEED(国産)製のLF060C1が使われずに眠っていますので、これら塩ビ部材を使ってRD-801より一回り小さいリングダクトスピーカーにチャレンジしようというわけであります^^

ちなみにこのユニットを製作していた会社は廃業により現在ありません…

塩ビでスピーカーを作り始めると、ちょこちょこ部材を買ってしまい、けっこう部屋にあれやこれやと眠っております。
今回引っ張り出してきました。

新たに購入したのは、サイズ100のライト管とそれ用のソケットに、懐が深いVU75用のキャップ(蓋)。
(ソケットとはパイプとパイプをつなぐ部材)

こちらがライト管(100)

最初に書きますが、これ結局は使ってません。
いつか使うことあるかなぁ…
というのも、4m売りだったものでお店で4分割(1m×4本)にしてもらってまで買った代物、ちょっと悲しいぞ…(安いですけどね^^)

これは内筒の上下(前後)にはめるVU75のキャップ。
オイラがよく使う懐が浅いタイプです。

これは内筒のボディ部といいますか、本体部分となるVU75のソケット。
VUタイプでも、ソケットはそれなりに肉厚。

で、これが外筒の本体部分となるライト管100用のソケット。
VU用に比べるとかなり薄いです。

まぁこのままではダクトの隙間が空きすぎますから対策を施します。

ただソケットであるメリットが、

・切断部が既製品であるために綺麗(前後が平行)
 (腕が未熟でノコギリカットはだめだし、高速カッター等の工具もないので)
・パイプよりも構造上耐震性に優れるはず(ライト管用は微妙ですが)

の主に2点のメリットで多用しております。

デメリットとしては、ソケットの長さに左右されるというある意味設計上は本末転倒なことにもなるわけですが、まぁ趣味の域ですから問題ありますまい(笑)

 

(ここまで2009年02月08日掲載:旧ゆったりねっと)

 

塩ビ部材としては、あとVU100用の懐の深いキャップ。
ライト管用ソケットを置いているお店は若干少ないかもしれませんが、まぁVU100のパイプでも代用は可能ですね~

さていよいよ作業開始^^

ですが、ちょいと回り道をしてしまいました。
先に記載しましたが、100サイズのライト管を購入しましたが使ってません。
今にして思えば無駄だったな~と思いますが、100サイズのライト管用ソケット(外筒部)と内径部VU75ソケットとの隙間はけっこうあります。
それを少しでも縮めようとソケットにライト管を差し込んでおこうと思いましたが、まぁそれならVU100を使うのと大差ないですよね(内径は100なんですから^^)

ちなみにこのサイズ位の塩ビ管を切断するときには、ご存じの方も多いと思いますが、広告紙などを塩ビ管にぐるりと回して、紙の辺が綺麗に重なるようにしてラインを引けば、筒に平行の切断ラインを描くことができます。
(紙は厚い方が作業が楽です)

そして切断、ま、あとは腕です(笑)

で、せっかくソケットの挿入可能サイズに合わせて切断したライト管を、ソケットに差し込んだものの、どうも仕上がりが気に入らず…
しかもギリギリサイズで切断したもので、突っ込むときに叩き込んだために抜こうにも抜けない状況に…(涙)

ま、このままにしておいて、ソケットは4個買ってますから残る2個を使って作業続行です^^

いずれにしても、ダクト幅を調整する必要があります。
そこで2mm程度厚のゴムシートを購入しまして、ソケット内部に両面テープで貼ることにしました。

この筒の中にVU75のソケットが入る仕組みです。
ダクト幅としては、これでまぁいいことにしましょ!
(手軽に楽しむ、細部にこだわる、ひとそれぞれの楽しみ方で~・笑)

次は底面の加工に入ります^^

 

(ここまで2009年02月10日掲載:旧ゆったりねっと)

 
次に内筒の底面キャップ(VU75)を加工します。
手持ちの適度なホールソー(鉄工用)で中央に^^
(この後リーマで調整できれば、多少の位置ズレは直せますね)

これが空気室からリングダクト部への出口となります。
ただ、この開口面積がそのままダクト断面積というわけではありません。このキャップと外筒底面との隙間の断面積がダクト断面積となり、この開口部から円周状に広がる形状となります。

VU75ソケットは、内筒の底面になりますが、この外側に外筒が覆うようにセットされます。
きちんと止めるには、やはりボルト等でしっかり固定したいところ。
そこで外筒と固定するボルト用の穴を開けておきます。
このボルトに袋ナットを付けて、上向きに置く際の足を兼ねる予定です。そこで外側の筒はVU100のソケットですから、なるべくボルトの開口を外よりにしたいところ…

そこでVU75用キャップのギリギリで開口してしまうと、実はVUソケットとの結合時に結合用パイプを差し込みますから、ボルトが当たってしまう…ということが発生します。
その当たりは勘案して穴を開ける必要があります~

外筒底面キャップに固定用ボルト用の穴を開けて、固定します。
この際手作業ですとどうしてもズレも生じますので、内筒用キャップの開口位置で合わせるときに、それぞれにキャップの向きを分かるように印を付けておくと良いです。

こちらのキャップはラインをいっぱい描いて見苦しい状態ですが、今回はキャップの外側から15mmセンターでボルトの穴を開けています。ちょっと余裕がありすぎましたか…^^

底面との隙間調整は、M6ワッシャーを4枚で調整しました。
リングダクト部の幅と極端に変わらない方が良いと思います。
空気室からダクト部への断面積を広げるならば、隙間を広げるよりも開口を広げた方が望ましいでしょう。

 

(ここまで2009年02月11日掲載:旧ゆったりねっと)

 

次は、スピーカーの配線部分を少々…

リングダクトスピーカーの構造上、ぐるりと取り囲むダクトが存在するためにスピーカーユニットへとつなく配線入口は、よほどの加工をすれば別ですが基本的に表面キャップか底面キャップが妥当でしょう。

表面キャップはスピーカーユニットがくるスピーカーの顔ですから、まぁ普通そんなところにスピーカーの配線をもってきたりはしませんよねぇ…
ということで底面キャップにとなるのですが、リングダクト部を邪魔しないように埋め込み型の端子は見送りです。
ですが、埋め込み型でも丸いタイプのものであれば可能ですね。

で、次に外に端子部が飛び出すタイプがありますが、この底面を下に自立させようと考えており、足が長ければ問題ないですがM6の袋ナットを足にしようとしていることから、端子を取り付ける余裕はありません…

ということでRD-801同様にラインを直接キャップに入れる直結型とします^^
接続部が少ない方が音にはロスがなくて良い…ともいいますが、まぁスピーカーの外で今回は接続端子を設けるようにしますので、その点はあまり意味がないです…
RD-801はラインを長めにしてアンプまで直結可能としてます)

輝くかっこいいスピーカー端子、見た目が立派になるアイテムなんですが…

底面キャップVU100のセンターに、スピーカーラインがギリギリ通る穴を開けて、ラインを通します。
このキャップの裏面には、センターを開けるに便利な印があって助かります。
(なかには微妙にセンターを外しているマークのあるキャップ…紛らわしいので過去にミスをしました・汗)

ラインを通しただけでは、余分な穴が残りますのでそこにはホットボンドを流します。
以前使っていたRYOBIの大型グルーガンは無理な扱いで内部にホットボンドが溶けて流れ出し活動停止状態…
分解してみたら、なんとか取り除けそうなんですが、安価なものを追加購入です(…)

底面部分を組み立てるとこんな感じになります。

さて、次は表部分の加工に…
見た目も多少気になるところで、外筒ソケットにゴムシート貼りが丸見えではいけません。
そこで、RD-801でもやってましたがVU100用のキャップを大きく開口して、縁部分を残して取り付けることにします。

取り出しますは自由錐(じゆうきり)。
スピーカー自作を行うとこの道具は重宝します。

まず、センターに下穴を開けます(一応位置ズレを防ぐため)

そして自由錐の開口サイズを設定して電動ドリルで慎重に開口します。
本来はボール盤がほしいところですが、アパートには置いてません。(実家にはあるんですよね、オイラの趣味用が…)

ま、ゆっくり慎重に作業を進めると大丈夫です。
慣れるとそれほど危なくはありませんが、まぁ慣れたときが事故に遭いやすいともいいますので気は緩めずです^^

で、開口した後は…

こうなります。
良い感じですね。

そして完成した姿は、リングダクトスピーカー RD-601をご覧ください。

 

(ここまで2009年02月12日掲載:旧ゆったりねっと)

 

2009年09月21日掲載(若干の修正を行っております)

 

トラックバック

このブログ記事に対するトラックバックURL:

コメント & トラックバック

コメントはまだありません。

コメントする

WP-SpamFree by Pole Position Marketing