※旧ゆったりねっとの閉鎖に伴い、自作スピーカー関連話題をDIY-Soundへ移行(移設)しております。
2007年10月~2008年10月に掲載しました記事(一部改編)ですのでご了承ください。
リングダクト方式で小型化に挑みます。
ゆったり4号機で使用した、秋葉原で購入した100円ユニットを使ってみます。
今回の組み合わせは、
内径空気室: VU50パイプ
外形ダクト: VU65パイプ
これに、それぞれ上下にキャップを使ってリングダクト形状とします。
RD-801の組み合わせを踏襲すれば、ソケットを内部空気室に利用したいところですが(実際購入しました)、キャップの肉厚に比べソケットはさらに厚く、外形VU65との間に空間がほとんど得られないという問題…
ということで、今回はソケットを利用せずに内部空気室もパイプでいきます。
※その後の改良で結局内部空気室はソケットを利用しています。
内部空気室の底キャップと、土台キャップです。
内部空気室の底キャップ中央の穴がダクトへの出口になります。土台キャップとの間を広がって筒部分のダクトへと続きます。
今回はつなぎとめるボルトを利用して、ナット一個分の間隔を開けるようにします。
100円ユニットの背面。
ユニット端子に直接半田付けしたケーブルの反対側には、端子を付けます。
スピーカーサイズが小さいので、底面にスピーカー端子や端子台の設置余裕がありません。
苦肉の策として、内部空気室の底キャップと土台キャップをつなぎ、さらにはスピーカーの足としても利用するボルトを介してスピーカー線をつなぐことにしました。
伝送ロスを気にして太いケーブルを使われる方々からすれば、そんな電気抵抗が増すような手法を…とか、そもそも銅や銀ではなくステンレスのボルトを介するなんてありえない…とかお叱りを受けそうですが、まぉ良いのです^^、とりあえずは違和感なくちゃんと鳴りますから(笑)
とはいえ、今後の改良点ですね。
※ スピーカーケーブルは、最終的には底面キャップ中央部に穴を開けてスピーカー線を直接外へ出し、ホットボンドで塞ぎました。
こんな感じになります、試作で開口部も空けっぱなしで仕上げしてない状態ですが…
(この後ボルトの長さはチェンジしました)
試作段階では、このボルトにアンプからのケーブルをつないでしまおう…ということです^^
(ここまで2007年10月22日掲載:旧ゆったりねっと)
まず使用するのは秋葉原の店頭屋外のラック売りにあった100円ユニット。
正直言って良い音とは言えないことは既に分かっているのですが、とりあえず~での作成ですから^^
このユニットに固定用ネジ穴なんてありません。
このタイプのユニットでよくある固定法は、ゆったり4号機のようにビスにワッシャーのような幅を持たせて、それをユニットの縁にひっかけて固定するもの。
ですが今回の塩ビのサイズではその方法をとれる余裕はありません。
しかしギリギリながら、キャップに差し込むパイプでうまく固定はできそうです。
そのままパイプを差し込んで固定してしまおうか、と思ったのですが念のために両面テープで貼ることにしました。
黒いものがあればよかったのですが、白は取り付けた際にも目立ちそうです。
これをユニットの口径に自由錐で開口したキャップに差し込んで…
サイズ的にちょうど良いですね^^
さらにパイプを差し込むことで、後ろから押さえつけることになります。
やっぱり白い両面テープがちょっと目立ちますねぇ…
ので、サインペンで黒くしました^^
(ここまで2007年10月27日掲載:旧ゆったりねっと)
次に外側の筒の土台となる底面キャップの取り付けを行います。
キャップの内面には、スピーカー線を端子を使ってボルトに通し、ご覧のようにナットで閉めます。
ボルトの末端面を黒く塗っているのは、スピーカーの“+”線をつないでいる目印。
ですが、やっぱり良い方法ではないので、スピーカー線を直接小さな穴から出して、ホットボンド等で隙間を埋めるというのが正解でしょうね。
このナット分が底面の音道隙間となります。
(2個ナットを入れてますが、後に1個に減らしました)
外側の土台となるキャップを取りつけたところ。
圧着端子でアンプからのラインを繋ごうかなと考えているところです^^
これで円形ダクトとなるように、外側パイプを取り付ければ完成となるところですが…
(ここまで2007年11月21日掲載:旧ゆったりねっと)
さて、次にリング状のダクトを形成する外側の筒を取り付けます。
内側パイプのサイズがVU65、外側がVU75という構成です。
塩ビ用ノコギリで切断しているので、切断面が高速カッターやパイプカッターでカットしたものとは比べようもなく見苦しい(下手というのもありますけどね^^)
ということで、VU75用のキャップを自由錐で大きく開口して被せています。
ま、アラを隠すという目的が大きいものの、カットしたパイプそのままというより多少はデザイン性が増すかなと^^
このキャップへの開口作業にはボール盤がほしいところです。
なにせ挿入するパイプの厚みを残す程度を残して、かなり大きく開口することになりますからキャップを持つ手のすぐそばを自由錐の刃がグルグルと回ります。
なかなかスリリングなんですが、ボール盤をアパートでは据え置く場所もなく電動ドリルで気をつけながら行いました。
(皮手袋をして、できる限り固定してと、可能な対策はやります)
外側パイプを取り付けた様子です。
デザインはまずますでしょ^^
RD-801と比べた大きさ。かなり小さくなっています。
目標としております小型化は達成しておりますが、問題は音!
鳴らしてみますが、なんとも解像感が…ない!
でもって高音は伸びない!
逆に低音はそれらしく感じる…という状況です(絶対的には厳しいですけどね)
原因は間違いなくこの100円で購入したスピーカーユニットでしょう^^
逆に100円に高望みするな!と言われそうなところです。
なんだか可能性は感じますので、スピーカーユニットをもう少しマシなものにしてみよう…ということでリサイクルショップを捜すことになりました。
(ここまで2007年11月27日掲載:旧ゆったりねっと)
100円で購入したユニットのあまりに解像感のない音に、
「こりゃアカン!」
ということで、何か良い掘り出し物はないかな~と近くのリサイクル店を覗いておりましたら、こんなスピーカーを発見!
スピーカーケーブルは単純にアンプのスピーカー端子に差し込むものではありませんので、どうもこの2個のスピーカー以外に本体というべきものが存在するようです。
とはいえ、オイラが必要としているのはユニットのみです。この中に入っているユニットが手に入れば特に問題ありませんから、この状態で音が出る、出ないは壊れていない限り問題になりません。
カバー越しに見えるユニットはなんだか良さそう(十分使えそう)。しかも、小型で直径は今取り付けているユニットとそれほど変わらないのではないでしょうか…
“Boston”という文字があります。
手に持った感じはサイズに似合わず、ずっしりと重いです。
ちょっと前の国内メーカーデスクトップパソコンに付属する、軽くてチープな質感のいかにも安そうなスピーカーとは一線を画す感じが◎!
店員に値段確認をすると500円とのこと、即買いです!!(笑)
帰って名前で検索してスピーカーについて調べてみると、どうやら“Boston Acoustic”というアメリカブランドのようですね。
現在は、マランツやデノンといった音響機器グループの傘下企業として名を連ねていました。予想以上にしっかりしたメーカーですね(喜)。
それから、このスピーカーについて調べたところ、写真の2.1chシステム(型番違いでいくつか種類はあるようです)のサテライトスピーカーとほぼ断定できます。
分解してユニットを取り出してみました。
パソコン横で使うことも想定されての防磁型ですね(後方部分が磁石剥き出しではなくカバーで包まれています)。
フレームには通常ある取付用のビス穴がありません(汗)
分解する際には、プラスティック成型部分でうまくユニットを押さえつけるようになっていましたが、自作ではそう簡単にはいかないですよねぇ…
どうやって取り付けるかな~と悩みつつも、巨大マグネットからして制動の効いたキレの良い音が期待されるところ。
マグネットが大きいと制動力は増しますが、逆にこのタイプは低音が導き難い?
そこで、スピーカーを取り付ける箱(エンクロージャ)で低音を引き出す工夫が必要ですが、まぁ本来サテライトスピーカーとして低音より中高音のキレを求めてあるものですし、何より5cm程度の口径では低音といっても難しい点はありますね。
無論中古ですしスペック表や特性グラフはないのでこれは直感でしかありませんが、中音から低音に向けてはダラ下がり特性と思われます。
それでもこの小型リングダクトに入れたらどうなるか、楽しみなユニットであります。
(ここまで2007年12月18日掲載:旧ゆったりねっと)
ユニットを入れ替えるのと同時に、内筒部がパイプでしたがVU50ソケット2段に変更しました。
リングダクト部の隙間は狭くても大丈夫そうですね。
この小型リングダクトにBostonユニットを取り付けようとしたところ、100円ユニット用に開けていた開口サイズで問題ないことが分かりました(ラッキーです)
あとは取り付け方法ですが、ビス穴もありませんから裏側から押し付けられるか?と、キャップにうまくユニットを入れて、裏側からソケットとつなぐための塩ビパイプを差し込んでみると、なんとかユニットを押さえることができました。
改良点となりました内筒部ですが、整理しますとこの組み合わせになります。
内筒 : VU50ソケット2段+上下キャップ
外筒 : VU65パイプ+上下キャップ
内部の空気室容量に対してユニット(振動面積)が大きすぎるようです。
写真で装着しているのは、とある2.1chシステムから取り外したユニット。けっこうでかいマグネットが付いていて、小~さな密閉箱でもガンガン鳴るようなパワフルなユニットのようで相性はいまひとつ。
さらに、逆ドーム型でユニットの裏側がドーナツ状に開いている評価の高い2インチのAURAを入れても、ううむ同様の傾向。
ここは空気室とのバランスを考えて、さらに一回り小さい1インチユニットで試すべきかな~と考えておりましたところ…
かなり時間が経過しまして…
オンキョーのダンボール箱利用のスピーカーキットを見つけて、そのユニットを入れてみました。
現在は、そのオンキョー1インチユニットの姿になってます。
こちらも是非ご覧ください。
リングダクトスピーカー「RD-301」
(ここまで2008年10月18日掲載:旧ゆったりねっと)
2009年09月20日掲載(若干の修正を行っております)
僕も今度作ろうかな..
ちなみにこのスピーカーのウーハー、僕はハードオフで100円で買いました(笑)
miki1245さん、コメント有難うございます。
“Boston Acoustic”のウーハーが100円ですか?
音が問題なく出るならすごくお得品ですね(笑)
おめでとうございます。