※旧ゆったりねっとの閉鎖に伴い、自作スピーカー関連話題をDIY-Soundへ移行(移設)しております。
2007年3月~4月に掲載しました記事(一部改編)ですのでご了承ください。
まずは土台部分。
ホームセンターで電材用塩ビ部材を活用しているときに、使えるかも….と気になっていたのがコレ!
今回は150mmVU管に合わせてキャップやソケットを選択していますので、底面には150mmのキャップを準備しました。
これにスピーカー端子の取り付け、それからこのキャップを底面にしますので短いを取り付ける穴を開けます。
もっと大きいサイズ…とも思いましたが、ホームセンターで通常手に入るのは150mmサイズまででしょうか。
取り寄せれば200mm以上もありますが、価格がグンと上がります。ある程度は財布にやさしくないとね….
穴あけ加工したところです。
塩ビ材ですから、ドリルがあれば容易に作業が進みます^^
とはいえ、キャップ表面にある「150」「排水」といった浮出た文字部分はフラットにしないと、スピーカー端子の取り付けなどに具合が悪いので、ヤスリやサンドペーパーを使ってせっせと削ります^^
(木より固いのでそれなりに疲れます^^)
スピーカー端子の取り付けと、M8ボルトと袋ナットを使って四方に脚を準備します。ちょっと袋ナットに納まりきれない長さが出てしまったので、内側でスペーサー代りに角ナットを入れています。
表(底面)側です。
袋ナットによる足による底上げ幅はこんなものですから、ごっついスピーカーケーブルは繋げません(笑)
でもまぁ問題はないかなと思います。いざとなれば継ボルトも使えないこともない…(ま、見た目のバランスが悪そうですが)
スピーカー端子部分を、これは確かVU30mm用のソケットと思うのですが、これを長さ40mmにカットして裏側に接着しています。
なぜこうするかというと、この周りのドーナツ状になった部分にセメントを入れるからです^^
セメント=コンクリートは、材料の配合状況によって違うところですが、絶縁物とはいえません。電気工事士の試験でもコンクリートは電気を通す、ということになってます。
手元の水を混ぜるだけのセメントでは、たぶん導電性は皆無とは思うのですが水分を含むうちはそれでも危険ですからね~
なので、スピーカー端子部分を埋めるわけにはいきませんので、VU30mm用のソケットでスピーカー端子裏側は埋まらないように空間を確保している、という状況です。
何ゆえセメントを?
音に重さは重要といいます。
とはいえ、同じスピーカーで重量を変えて音の変化を聴き比べたことなどありません。なので、その効果がどこまであるのかはオイラとしては不明ですが、軽いより重い方が良いことには違いないと思うところ。
それと、単純ながら重心を下げたいという意図がありまして…
セメントを入れた様子は後日アップします。
ズバリ3号機は、スピーカーユニットを上面に配した、無指向性的スピーカーを目指しています。
リフレクターは、何かしら付けようかな…とは検討中です。
土台が出来れば、次はユニット取り付け面ですかね~
(ここまで2007年04月02日掲載:旧ゆったりねっと)
やや乾いた状態で表面を押さえれば綺麗になったのですが、気泡の跡が…ううむ、こういうところも手を抜かない姿勢が必要なんだろうけど…ま、後の祭りです。
重さはそれぞれ約2kgあり、ずっしりきます。
VU150mmキャップよりやや浅い程度セメント注入です。
今回はJSP方式のスピーカーを目指してます。
いろいろカットアンドトライが必要と思い、基本的には塩ビの部材を有効活用して、分解が容易にしたいと思ってます。
JSP研究所さんのHP
http://www.jsplab.jp/
(ここまで2007年04月09日掲載:旧ゆったりねっと)
今日は、スピーカーユニット取り付け面である、上面です。
3号機は塩ビ部材をいろいろ活用することにして、接着作業は考えていません。なので、必要となる各穴さえある程度うまく開けてしまえば、あとはプラモデル(より簡単)のような組み立て工程となります。
(Wバスレフのための内部仕切り板加工も基本的には穴あけのみ^^)
まずスピーカーユニットが納まる中央に、自由錐で穴を開けます。
中心出しは、この塩ビキャップは…ですが、裏面を見るとうっすら中央から外側へ広がる輪状の模様が見えます。
なので、せっせと線を引いて芯を出さなくても、中心は裏側から分かります^^
アパートで作業台などもないので(実家に帰ればありますがね^^)、駐車場で何度も読んだ古本を置いてその上で作業中…
ゴルゴ13が適度な緊張感を与えてくれます(笑)
※基本的に自由錐はボール盤で使用したいです。手元にボール盤を置いてないのでドリルで使っていますが、コイツはやっぱり危険な奴ですよ(サイズの大きいのは回転範囲が広くてもっと危ない)
次は、スピーカーの取り付けビス穴と、慎重に位置を割り出して4本のダクト用の穴を開けます。
このサイズは自由錐では対応できないので、25mmのホールソーでまずは穴を開けます。
必要な開口サイズ約28mm。
当然28mm程の開口径が必要なコネクタは、25mm開口径には納まりませんので、手動テーパーリーマーによってゴリゴリと穴を広げていきます。
リーマーの上部に穴がありますが、ここに付属の金属棒またはドライバ等の棒を差し込むと回す力を強く入れられますので、塩ビぐらいはグイグイと削りとりながら広がっていきます。
手動で慎重に広げていくことで、ホールソーの若干のミスは調整できます。
穴サイズを調整し、塩ビサイズ等を表示している凹凸をサンドペーパーでならして…
ダクト部分となる4つのコネクタの取り付けが完了です。
あとはここに長さを決めて4本の塩ビVE22mmを差し込めばよいのですね~。
塩ビ部材の活用により、ここに差し込むパイプは自由に差し替えができるメリットがありますので、いろいろとダクトの長さ調整を行うには有難いです。
(ここまで2007年04月15日掲載:旧ゆったりねっと)
先日のご紹介で、上面のキャップの穴あけ加工と、コネクタの取り付けまで行いました。
今日はスピーカーの取り付けです。
その前に、今回取り付けスピーカーは「AURASOUND NS-3-193-8A1」です。
NS-3-193-8A1は、逆ドーム型の黒いユニットです。
手前のはFF-85Kです。
このスピーカーは、裏面からの取り付けを推奨してありました。表面からも取り付けられないことはないですが、なんと、塩ビの5mm厚であっても、ザクリ(丸い開口部の一部を削り広げ、端子などが納まるように加工)を入れないと端子部分が当たって、表からは納まりません。
(追記)
正確には、スピーカーの必要開口サイズですと、表からは斜めにしながら入れたとしても、端子部分がひっかっかってうまくユニットを入れられない、が正しいです。
入ってしまえば、5mm厚さの塩ビはちゃんと収まるはずなのですが、入れられないのです…
木なら塩ビよりサクッと削れますが、裏面からの取り付けにしてそんな作業はしないことにしました^^
先日の円カッターとは違うラチェットコンパスカッターも入手(こっちが少し安い^^)。
http://www.olfa.co.jp/ja/body/detail/136.html
カットする素材によっては、円カッターより扱いやすいようです。
(ここまで2007年04月20日掲載:旧ゆったりねっと)
スピーカー取り付け面ができましたので、4つのダクトを切ります。
何故4本かは、JSP研究所さん(http://www.jsplab.jp/)をご覧ください、JSP方式の凄さが垣間見れます^^
3号機では、22mmをダクトに使用します。
VE管を長さを合わせて、パイプカッターでクルクルとカットします。これは便利なツールですよね^^
ハンドル部をまわし締め付けながらくるくると5、6回と回せば…
で、これを上面裏側のコネクタ部の差し込むと…
まぁ、ちょっと長いんですけどね…(汗)
カットアンドトライで切り詰めていくことはできても、伸ばすことはできませんから最初は長くであります!!
30cmでカットしてますから、内部でもかなり底付近まで接近する状況です。
底面はセメントを入れた状況なので、多少は吸音した方が良いかなぁと水槽用フィルターをカットして入れてみました。
グラスウールという吸音用素材も売られてますが、なんだか体に悪そうなんですよね~。
グラス繊維を触ればチクチクするキラリとする細い繊維が落ちるし、ましてやカットしようものならたっくさん落ちます。
吸い込んだら良いことなさそうだよな…
そう思っていたところ、集まれ塩ビスピーカー(http://www5a.biglobe.ne.jp/~tyuuou/enbisp.htm)さんで紹介されている先輩作品に、水槽用フィルターを使われているのを拝見!!(コニさんのクリ坊とか^^)
ということで、使わせて頂きました^^
(ここまで2007年04月21日掲載:旧ゆったりねっと)
3号機をWバスレフします。
後にWバスレフ化する、しないで聴き比べますと、Wバスレフにした方が低音側へシフトします。が、少々中低域がやや細る感じがしないでもない…
このあたりは、チューンを施していく必要があるんでしょうね。
でも、現状の聴き比べではWバスレフが厚みのある再生音という感じで好み…
ということで、硬質の発砲スチロールを加工して仕切板として内部へ納めます。
「それじゃ薄いだろ!」
とのお叱りを受けそうではありますが、まぁ音量がそう上げれないアパート暮らし、十分でございましょう。
逆に、程よく音の厚みに貢献しているかもしれません。
(うるさい程に音を上げてみても、特に問題は感じられませんでしたし)
硬質発砲スチロールは、円カッターでカットできる割にはけっこうしっかりしています。電動工具不要なので、夜の作業に便利ですね。
これを、塩ビ4本のパイプがきつく入る程度に開口して押し込みます。
接着剤など使ってませんが、密閉性は確保できています。
センターにダクトをはめてみました。
先日ばらしたスピーカーからの部材です。正確にはダクトの取り付け方向が逆なのですけど、さほどテーパーもかかっていないので、ま、いいかという感じです(笑)
納まったところです。
4本のダクトが異様ですが、結局は25cmで現在鳴らしています。
エンヤの曲はとてもムーディーな雰囲気で聴けます。
初めてのJSP方式ですが、これはいい!!
サイズが150mmVUということで、集まれ塩ビ管スピーカーの先輩方々が作られているJSP方式スピーカーには及ばないところでしょうが、JSP方式の凄さを垣間見た感じです。
先日、来客者にこのスピーカーの音を聴いてもらったのですが、
「信じられ~ん」
と言ってました。
ということで、現在3号機はかなりお気に入りです^^
あ、ちなみに水槽用フィルターは取り出しました。
今回は吸音材がない方が低音の芯が出るというか、セメント土台そのままの方が良い感じでした。
(水槽用フィルターの吸音性能は他スピーカーに入れて実感、手放せません)
さて、塩ビ部材がまだ余ってるので、何かお手軽スピーカー作ろうっと^^
(ここまで2007年04月26日掲載:旧ゆったりねっと)
(追記)
JSP研究所さんよりアドバイスなど情報を頂きました。
・推奨ユニットは10cm以上
・特にお奨めは20cm
・内部はできるだけシンプルに
とのことです。
ううむ、3号機はどれも当てはまってません(汗)
それに、少々容量が不足では?という感じではありますが、なんのなんの8cmユニットとは思えないクリアで且つよく伸びた低音が楽しめています。
憶測ですが、容量不足をWバスレフがフォロー傾向に働いているのかな?なんて思っていますが、本来のJSP方式の仕様としては、3号機は横道に少しそれた状況かなぁ…
現状でも満足できる音を奏でるのに、推奨のユニット、適正容量で作成したらどんな音が出るのか…想像も出来ません。
以上のことから、3号機はJSP方式の推奨方法とは少々異なりますので、JSP研究所さんにご迷惑にならないよう、説明追記させて頂きます。
(ここまで2007年04月30日掲載:旧ゆったりねっと)
2009年08月30日掲載(若干の修正を行っております)
2011年11月02日一部更新
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