300mm化自由錐の対策

先日、自由錐の通常200mm横棒をオプション購入により300mm横棒に交換して、開口寸法の拡大対応を行いました。

自由錐の横棒300mm化実施

そうして、直径開口260mm程に設定してモリモリ開口作業を進めておりました。
以前の経験も生かして、自由錐の稼働する刃部はペンチでギッチリと蝶ネジを締めこんで意気揚々と作業を進め、いざ外筒の接着をしようとしたところ「?」!

外を綺麗に重ねてみると、内部の円形にくり抜いた部分が妙に段差ができています。
中心がズレたことによる段差ではなく、開口直径が変わっている!!

最も薄い部分の幅を図ってみたら、なんと2mmも差が出ていました。
とうことは直径で4mmも動いてしまった!?

当然ながら内筒の外形サイズも同様の差ができていることになります。

内筒の接着をサポートする冶具は、外側からがっちり押さえる形式ですので直径が変わってしまえばサポート不可です。
これはアカン…ですね。

 

回転時の刃先への負荷と振動によってじわりじわりと動いてしまうようです。

写真の刃先は、使用時は手前側(上からみたら時計回り)に回転します。この形状からは、なんとなく外に広がるように力が作用する気がしますが、内側に刃が入ってきます。
がっちり締めこんでも動くのであれば、別の対策をしなければなりません。

仮に、作業中にちょくちょく確認して、「こりゃ微妙に動いたね」と確認して刃部を微妙に調整、作業再開…また確認…なんてことをやっていては開口サイズの精度が不安定ですし効率も悪い。

今回は悲しいかな、この段階で36板1枚分はロスしてしまいました。ちょくちょくこんなことにでもなろうものなら出費が馬鹿になりません(苦笑)

 

固定用の蝶ネジなどを外したところ。

さて、どう固定するか。
横棒そのものに凸を作るようにスポット溶接するか、でもそれでは開口サイズ調整に難が生じますねぇ。

固定するため使えるとすれば、外側に刃部が飛ばないようにストッパー用ビスがありますので、このビス部と刃部をつないでしまえば固定可能でしょう。

ということで…

 

余っていたステン部材を加工(ま、親父さん作ですが^^)

うまくステン板を刃部の円筒サイズに合わせて開口できたもんです。ほぼガタはありません。
これなら、内側にも外側にも刃部が動いてしまうことを抑えられます。

 

固定金具を挟み込んで締めこんでおきます。

これなら開口作業を重ねてもサイズが変わってしまうということは防げ…ますよね。

 

(※写真をクリックすると大きく表示されます)

 

2018年05月04日

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コメント & トラックバック

あふん :

こ、これは!
なんてすんばらしい!
ちょっとアイデアお借りしますw

ゆったり管理人 :

あふん さん、コメントありがとうございます。
お役に立てば幸いです。

自由錐をお使いなのでしょうか?
刃部の固定方法がもっと強固な仕様だったら助かりますよね。
・横棒にヤスリみたいなギザギザが設けられて滑りにくい
・ラチェットみたいにカチカチカチと止まる機構を組み合わせて固定強化
こんなのができたら便利そうです(後者はお値段かなり上がりそうですけど)

危険な回転工具でございますので、ぜひご用心くださいませ。

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