RD-CHR70(Type2)の1号機、2号機の簡易測定

RD-CHR70(Type2)の1号機、2号機の周波数特性を簡易測定してみることに^^

音楽を聴き比べした際は、若干ですが1号機の低音域が厚いように感じていました。
当初2号機は内部を変更しましたが、前回の微調整にて1号機に合わせるように近づけたものの、それでも内筒底面(背面)の開口寸法が多少違うことの影響か、または後述の部屋の影響なのか。

 

下が1号機、上が2号機です。

あと厳密にいえば、リングダクト部の幅も、木板積層時の接着精度とその補正の研磨具合が1号機、2号機で違いますから、まったく一緒とはいかないです(見た目は大差ないかな~程度には収まってますけど)。
この点は今後の工作精度アップを図っていきたいところですね。

 

ということで、RD-CHR70(Type2)の周波数特性をみてみます。

PHONIC PAA3を久しぶりに取り出して…
カメラ用三脚に固定(カメラ用のネジが合うナットが付いています)して、狭い部屋の影響をなるべく受けない(?)ようにスピーカーユニット正面30cmのところにマイクがくるように固定。
ピンクノイズを発生させ90dB手前の音量まで上げて…測定です。

ディスプレイ上の各周波数レベルは絶えず動いてますから、アップしているのはとある瞬間となりますけども、まずは1号機。

 

 

なるほど。

次は2号機

 

なるほど。

やはり1号機の方が低域の量感があるように見受けられますが、いかんせん無響室でもなく厳密な測定ではありませんので参考程度です。

測定時は上の写真のように上に2号機、下に1号機としたまま入れ替えはしてませんから、設置場所の違いによる影響も若干あるかもしれません。
壁などに近い方が低音が伸びます、この場合は床直置きではありませんが下側に置いている分1号機の方に影響が出た可能性はあります。

 

共に10Khzあたりの棒グラフが飛び出ていますが、これは何でしょうね。

スピーカー筐体の定在波?
スピーカー内筒底面(背面)までの距離24cm~25cm程度として計算すると、定在波(基本波)は5.4Khz~5.9Khzぐらいになるのでその倍音あたりにはなりそうだけど…と思ったりしましたが、基本波のところには特に変化ないし、よくわかりません。
周波数毎のテスト音源より、10Khzの音とその前後の周波数をそれぞれ再生して聴き比べてみましたが、これほどのレベル差があるようには感じられませんでした。
違う環境(部屋)で測定したらどうなるか、ですね。

ちなみに8cmユニット版の一回り小さい筐体(RD-SA/F80AMG)にも測定装置を向けてみますと、同様に10khz付近に同じようにピークが…?
仮にこの筐体の定在波としたら、サイズが小さい分もう少し上にピークが出てきそうです。

スピーカーユニットが異なる場合でも同じように出ましたので、何か別の思わぬ共振が発生している…のかな?

 

315Hz辺りの棒グラフのくぼみは、これは部屋の定在波の影響を受けていそうな気がします。
これについても、そのうち違う環境(部屋)で測定して違いをみてみたいですね。

 

そんなこんなで気になる点はありながらも、まずまずの特性ではないでしょうか?^^

 

(※写真をクリックすると大きく表示されます)

 

2018年01月08日

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田中省吾 :

ゆったり人さん、こんにちは。
はじめてのコメントです(^^)

進化したRD-CHR70(Type2)2号機、機会があれば是非聞いてみたいです♪
たしか2010年11月号だったと思いますが
STEREO誌の記事で入賞されましたSTシリーズを拝見してから、
ず~っと気になってました。

当時のスペックとデザインから大幅に大進化してるタイプRD-CHR70(Type2)には
感動しすぎてる今日この頃の小生です(#^.^#)
ゆったり人さんの発想プラス技術力プラス特許の御取得には感服です。

これからの益々の進化を楽しみに、またブログを拝見させていただきますね。
ではでは(^^♪

ゆったり管理人 :

田中省吾さん、コメントありがとうございます。

STEREO誌の話題まで、懐かしいですね~
塩ビパイプを使って、接着などせず身の回りの物を使って試行錯誤して組み上げたことを思い出します。あのモデルは記念なので、そのまま残してます^^

そのSTEREO誌モデルと比べますと、RD-CHR70(Type2)はユニットも大きく、筐体も余裕がありますので、音もかなりスケールアップしています。
機会があればぜひ視聴頂きたいですが、どちらにお住まいだろうかと思うところで…
将来的には郵送によるお届けで視聴頂けるような取り組みもできればと思っております。

特許は一緒に協力いただいた方のお力添えもあり取得できました。
もっと魅力を伝えていけたらと思っています。

ほんとコメントありがとうございます。
今後も製作話題などアップしてまいりますので、引き続きましてよろしくお願いします。

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