集成材は、無垢材と違って貼り合わせの板ではあるものの、ちゃんと木目もあって板らしい雰囲気があります。
MDFは木材を粉上にまで細かくしたのを再度接着された板ですから、木目なんてありません。
どちらが板らしいかといえば、間違いなく集成材。
では無垢の板、つまりは1枚板を使って作ればいいじゃん!と思われるかもしれませんが…
無垢の板であれば、木目など完璧な味わい深い姿を期待できますが、最初は良くてもしばらくすると割れやら反りなどがどうしても出てきますので、スピーカー製作には向いてない素材と言わざる得ないでしょう。
プロの方からも失敗談のようなお話をお聞きしましたしね。
ただ多少割れても問題ない、バスレフ等のように箱にしないのであればアリだと思いますよね、巨大な1枚板を使った平面バッフルとか。
ということで、木材というのはけっこう扱うのが難しい素材だなぁ、というのが感想(やっぱり)。
反りを防ぐために、貼り付ける木材の方向は交互になるようにしています(これは外筒も同様)
しかしそれにより、表面の硬さが異なるので研磨はかなり大変。
オービタルサンダで丁寧に整えていっても、手でなでると微妙に波打っている感じがあります。ぱっと見た目では分からないレベルまではいきますけど。
また、開口面についても、木目に平行部分と直角部分では研磨度合いが異なりますから、これまたかなり丁寧にやらないと円形が崩れるといった問題が…
集成材の場合の、最も製作難易度が厳しいところかなと思います。
なので工作精度を優先するならMDFだよなぁ、と思いつつも集成材もまだまだ試行錯誤中、もう少し粘りたいなぁと思います。
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