SANYO(サンヨー)SX-DA82スピーカーを分解

ずいぶん前になりますが古いラジカセに付いていたスピーカーユニットを、自作スピーカー用として取り外している情報をブログにアップしたところ、それを見た同級のお子さんがいる友人H氏より

「いらない古いコンポがあるので、あげましょうか?」

という連絡がありました。
ちゃんと動作するか分からないものだけど、よかったら…というお申し出に、二つ返事で頂きたいと回答したオイラでありますが、いよいよ先日その機器が手元にやってきました(改めて御礼)

サンヨーのコンパクトなコンポですね。
念のため動作確認をしてみましょう。
電源は問題なく入ります。
次にCDは…
あらら、CDはドライブが調子悪いですね、CDを回すトルクがかかりません。回ろうとはするのですが、少し回ると止まり少し回ると止まり…何回か繰り返して動作停止します。
これは故障のようですね、CDドライブにはこういったトラブル現象は古くなると出てきます。

このコンポは、CDとカセットデッキが搭載されています。
でもまぁ、カセットは動作確認しようも手元にカセットテープがありませんで…
時代の流れを感じる瞬間ですねぇ、カセットテープ用のヘッドを久しぶりに見た感じがします。

ということで、スピーカーの分解決定です。
(あまりに全体に調子が良いと躊躇してしまいそうで、故障していた方が有難い^^)

必要となるのはスピーカーユニットですから、ここで調子の悪い本体部分はお役御免。

型番は、SX-DA82。

筐体の材料は、この手のスピーカーでは主流のパーティクルボードですね。
スピーカー端子はついておらず、ラインの直出し、持ち上げても軽い…
お値段優先的なスピーカーであります(H氏ごめんなさい^^)。
でもこういうスピーカーですから、これまた躊躇なく分解できるというもの。

改めて前面を見ると、固定された(取り外し不可)ネット(サランネット)の下から、ダクトが半分覗いているようなデザインになっているバスレフ型スピーカーと思われます。
(ダクトは裏面にはありませんでした)

さてと、マイナスドライバーをネットとの境に差し込んで、バキバキっ!

すると…

 

ここまで2009年11月05日作成

 

そもそも分解できるように作ってはないようなので、ネット部分を強引に外してみることに。
案の定、ネットの骨組みから樹脂製の突起が出ておりそれを筐体に差し込んであるのですが、ホットボンドを流して差し込んであるらしく、つまりは接着されてて容易に抜けない状況…

ま、結局は割れましたけどね(笑)

で取り外して「ほっ」としたことと「驚愕」したことが^^

「ほっ」としたことは、スピーカーユニットが表から取り付けてあること。
裏面から取り付けてあると、さらに筐体を壊さないとスピーカーユニットが取り外せませんが、その点は表からビスを外せば取れそうで一安心。

がしかし…

ダクトが…
過去に壊した山水のスピーカーもある真実が潜んでましたが、このスピーカーも良い勝負してますね^^

古い山水製 サテライトスピーカー「S-30XV」の真実

ネットを取り付けた状態では、ネット下にいかにもダクトという造形物が見えており、これはきっとネット内に丸い円を描くようにダクトが隠れているに違いない、そう思わせるものでしたが…
もっといえばツィーターのある2way構成かな~とも思いましたが、それは高望みだったようです^^

いやはや、ご覧のとおりダクトはちょこん丸穴があって、外見からの想像とは異なる姿で存在しました。
ダクト風の樹脂性の造形ですが、奥行きがあって貫通しているように見えますが塞がってまして、音には影響していないことが判明(^^)
まぁ、樹脂製パーツから思い描く円の内側付近にはこの丸穴があるので、ネットを付けた状態で聞いたら違和感は無いでしょうけど、いいですね、この見た目重視。
これだから分解する喜びもあるってもんですけど(苦笑)

さてさて、改めてダクトを見てみれば、自分が想像していたより厚いバッフル板に穴を開けただけというシンプルなもの。
ダクトとして想像されるパイプは差し込まれておりません。もちろん、板の厚みのそこ1cm程度でもパイプ状であることに変わりなく、その範囲でダクトとして機能するため、ホルムヘルツの共振効果もあります。
共振周波数はけっこう高いはずです。共振周波数は、空気室容量とダクトの断面積と長さの関係があり、この空気室サイズで共振周波数を下げるためには、ダクトの長さはある程度必要になります。

さて、どんな音がするのか?
ネットを付けた状態と外した状態を聞き比べてみることにしました。

カプラー形状の端子があるスピーカー線を途中で切り、普段使っているアンプからのラインに仮接続。

まずはネットを取り外した方から聴いてみます。

・・・・

ものすごい反響音!、中域の音がぐわんぐわんと漏れてきます。

まぁ、内部を覗いても吸音材はなさそうですし、ある意味見た目を裏切らない音、という結果でありました。

しかし、こんな音でほんとに商品として売れたんかいな?
疑問を持ちつつ、まだネットを取り外していないもう片方のスピーカーにラインを接続しなおして同じソースを流してみると…

あら!?

先ほどとは違ってまともな音に聞こえます。
まぁ多少は反響の音が気になる部分は残りますが、ネット無しと違ってずいぶんと落ち着いた音になってます。

ネットで吸音させている…

トータルバランスで考えると、これもアリなんだなぁ、と思った瞬間です^^

低域もなんとか必要を満たすかなぁという感じ。
ここはセットになっていたアンプ側で低域をやや持ち上げて調整していたであろう、と思いますが、今回はアンプ側のCDデッキが故障ということで流せるソースがなく試聴しておりません。

さて、ネットなしの方ですが、スピーカーユニットを取り外す前に少し遊んでみます。
まずはティッシュで塞いで密閉箱に。
反響音は消えますが、まぁ張りのない静かな音になってしまいます。やっぱりちょいと面白みに欠けますね。

次に、そもそもの穴はダクトという感じでもないので、ここ電気工事用の塩ビパイプ(VE)のソケットを入れてみます(穴が大きいのでティッシュで目張り)。

反響音はかなり抑え込まれましたが、低域が伸びたかというとあまり違いは感じません。逆に低域の量感は減った感じがしますね。
さらにパイプをソケットに差し込んでダクト長を伸ばしたりもしましたが、長すぎるとまた元気のない音になります。

ぐわんぐわんと反響音が出るダクトながら、それぐらいの元気の良い音を保っておいて、前面のネットで反響音を抑えてバランスを取られている市販品の姿。
これはこれで絶妙なチューニングなんじゃないか?

そう思えてきました、やりますねぇ。

スピーカー前のネットは音を遮ってしまうため悪影響とする声がありますが、このスピーカーは明らかに音作りの重要なパーツであります。

その後、スピーカーユニットを取り外しました。
筐体内部は吸音材なし。

スピーカーユニットは軽いもので、開口直径10cm、4Ω、4wと大きさの割には非力なユニット。非力だとコーンの動きが“よっこいしょ”という感じになり、それにより低域の音が出やすい効果を生むものと思いますが…(音ととしての好みは別ですよ)

いつか遊ぶために保管されることになりました^^

 

ここまで2009年11月08日作成

 

2011年12月05日一部更新

 

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