塩ビ材を使っての自作スピーカー、これはなかなかメリットがあります。
まずメリットは、規格が整っているために、いろいろなメーカーからキャップやソケット、エルボといった規格品の継手【つぎて】が出ており、それぞれにデザインが違ったります。それら継手を活用して、パイプをつないだり、太さを途中から変えたりと、ある程度自由度のある工作が可能で、規格品だけに精度も出ます。
逆にデメリットとしては、その規格に束縛されることとで、規格から外れて作ろうとすると大変です。それと塩ビが室内に?と疑問を持たれる場合がある素材というところでしょうか。
実際うちの家内からは、これ工事現場に普通あるよね?と冷ややかです(笑)
さて、塩ビにもいろいろな種類があり、一般的にホームセンターで購入できるのはVUと呼ばれるタイプ。
電気工事用にもっと薄いVEというのと、水道管等の圧力がかかるところに使用される厚いVPというのもあります。
自作スピーカーの方々には、不要な振動を抑えるためにと厚いVP管を利用されている方も多いのですが、VUよりお値段もお高めです。
またホームセンターでは太いVPがあまり置いてないこともあって、基本的にはVUを使っています。
またパイプを長いまま使うタイプには挑んでいないので、VUでも特に問題はありませんし、後述するソケットを利用しており強度的には大丈夫かなと思ってます。
それにソケットを使うと工作精度のアラを隠せる(笑)
まあ、わざわざご紹介するほどのこともない内容なんですが、なんでもアップしようということで^^
上面ユニットの製作が多いのでこの方法にしてますが、前面ユニットタイプだとあまり活用法はないですかね(汗)
ソケットとは、パイプを直線的につなぐ継手材です。
キャップとソケットの間には、パイプを双方に差し込んでキャップとソケットを密着させて固定します。パイプを適切な長さに切ればそれだけで強固に固定できます。
接着剤まで使うとあとで塩ビならではの分解ができません。
せっかくあ~だこ~だと試行錯誤がしやすいのですから、接着してはもったいない^^
まぁ、納得した作品に仕上がった際には接着も良いかもしれませんけどね。それに接着しなくても十分固定できます。
あと、もう少し長くしたいというときは、ソケットをもう1段追加したりします。
内部の空気量がもう少しほしいみたいだから、2段にしてみるか…というノリです(笑)
太いパイプは塩ビノコギリでギコギコとカットするのですが、水平カットがなかなか難しいのですね。
ちょっと傾いて切れたとか、凸凹気味であるとか…だいぶんと慣れてはきましたが、機械でカットしたような精度は難しい…丁寧にヤスリで整えればよいのですが、けっこう根気が要ります。
VU150クラスになれると、高速カッター(電動工具)を使っても一度で切れないので精度面では難しそうです。
精度が出ない状況だと、下部キャップ(土台)に差し込んだら微妙にパイプが傾いて見えるとか、上部キャップも同様にしっくりこない…なんてことがあるわけですよ。
そこでソケットを使うと、多少つなぎとして差し込むパイプのカットの制度が悪くても、キャップとソケットがぴったりと接合すれば良いのです。
まぁ、カットをうまくすればいいじゃん、と言われればそれまでなんですが…(汗)
パイプのみより、ソケットを重ねることで筐体強度も増す(耐震性)はずですからメリットはあるでしょう。
お気軽に塩ビで自作スピーカーと思っているところに、いろいろと機械まで購入してたら大変ですから、まぁ一石二鳥ということで^^
2008年01月13日作成
2011年11月26日一部更新
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