BOSCHMANN AL-100SEでスピーカー自作

先日ご紹介しました車載用スピーカー「BOSCHMANN AL-100SE」を使っての自作スピーカー、塩ビ材を使って簡単に組み上げたいと思います。

必要になる道具は、

 

・電動ドリル
・自由錐(じゆうきり)
・ホールソー(30mmぐらいの手ごろなもの)
・ドリル切り先セット(塩ビ相手なので安価なセットで可)
・半田ごて(または圧着工具)
・定規・スケールは必要です^^(できればノギスも)

 

必要となる材料は、

 

・塩ビ VU150 ソケット 2個
・塩ビ VU150 キャップ 4個
・塩ビ VU150 パイプ(接合用) 1m1本(たぶん最低サイズ)
・スピーカー端子(使わずにライン直結でも可)
・防水テープ(100円ショップ購入・ゴム、スポンジ状でもOK)
・両面テープ(それなりに強力なもの)
・M5ボルト ナット、スプリングワッシャー、ワッシャー、ナット
・ダクト(これの入手がちょっと問題か….)
・その他土台の足等はお好みで^^

 

※VUのキャップはメーカーによって形がかなり異なります。ホームセンター等取扱い商品の違いで、紹介しているキャップがない場合がありますが、基本的に表面が平らであれば利用できます。中にはラウンド形状のものがありますが、これは使い難いので避けた方が良いと思います。

ということで作業開始。

まず、キャップにユニット類を取り付ける開口作業をします。
電動ドリルと、自由錐、ホールソー、あとはヤスリなどが必要になりますが、リーマーがあればとても便利。
大きな開口は自由錐でサイズを合わせて慎重に開口します。
自由錐では空けられない小さなサイズで、でもホールソーでちょうどよいサイズがない場合などに、ホールソーで開けた穴を、リーマーで少しずつ大きくして開口サイズを合わせることができます。ダクト用の開口等に重宝しますよ。

(手動のリーマー)

手でゴリゴリと回しながら開口サイズを広げます。

※写真のキャップは後に失敗となりました。ので開口場所が違いますが、再撮影するのを忘れましたので…(汗)

次に、ウーファーの塩ビキャップ接合面となる部分に、空気漏れを防ぐ対策をします。 スピーカーを取り付ける面をバッフルといいますが、諸先輩方々はここにバッフルからの振動をユニットに伝えないようにゲルを挟んだり、後ろ側からユニットを固定するなどのアイデアを盛り込まれるところですが、ずばりここは簡単にバッフル面にボルト固定であります。
まぁ市販のスピーカーも大半はそうですから(笑)

で、こんな感じですね。
今回は、キャップの裏面からユニットを固定します。ここで黒色の素材理由は、塩ビの開口隙間から色が目立たないように黒です。

M5サイズのボルトで固定します。
家庭用として販売されているユニットは大抵4本固定ですが、これは2本固定ですね。これはどうしようもないので、2本でしっかり固定します。
ユニット側(裏面)は、なるべく大型のワッシャーで押さえたいところですね。

ツィーターは、そもそも両面テープで背面を固定する仕様です。取付用のビス穴は存在しません。
そこで、外周の段差を利用して両面テープで接着します。
後で剥げてほしくないので、ここはブランド製の両面テープを使用しました。

とまぁツィーターまで取り付け完了。
はっきりいって、このVU150のキャップに納めるのはギリギリですね。
こんなにユニットが接近していてお互い磁気干渉は発生しないか心配でもありますが、後に聞いた感じでは特に問題ないようでした。

ちなみに、もっとキャップの端の方まで有効利用したら?と思われるかもしれませんが、ソケットと接合するためにVU150のパイプを差し込みます。
それがけっこう幅と取るのですよね…

以前使わなくなったスピーカーのダクトを再利用することにしましたが、こんなサイズのパイプがあればなんでも利用可能と思います。バスレフ型のスピーカーですね。
ダクトはコイズミ無線さんなどのショップで販売されてますが、この制約のある中にちょうど良いサイズがあるかは少し悩みます…
ひょっとすると、100円ショップのパイプ組み立て棚用の紙パイプも利用できるかもしれません。
また、ダクトの長さ(太さはこの場合設置に限界がありますので…)で低音の出具合が変化しますので、カットして試せる紙パイプの方が楽しくチューングできるやも…^^(問題は固定をどうするかですが…接着でしょうか)

とうことで、ダクトまで取り付けたキャップ。

視聴まであと少し、つづきます^^

 

2008年01月20日作成

 

ユニット取付面に続いて、土台から筐体本体部分を作ります。

実際には、オイラの場合は過去に作ったスピーカーから流用することにしました(ゆったり3号機がユニット故障により)。
ということで、そのときの作成状況からまず土台部分。

スピーカーは、“重たい方が良い”といいます。
どっしりと構えることにより、不要な振動を防ぐことができ、それがスピーカーユニットから出る音の分解能の高さに影響を与えるといったことでしょう。

それならばと、土台部分となるキャップにはセメントを充填することにしました。
ホームセンターに行けば、セメントと砂を適量に混ぜたものが2kg、5kgといった袋に売られてますから、これを利用するのが簡単便利^^

土台となるキャップを加工し、足となるボルトを取り付け(M8サイズです)。
また中央部分に、スピーカー端子を取り付けます。
(スピーカー端子の開口作業は自由錐を使っています)

スピーカー端子ですが、バナナプラグ対応のゴージャスなタイプは、M8袋ナットの足では高さが稼げないのでパスです(ナットを挟んで高さを稼ぐ等いろいろ手はありましょうが、見た目と簡単さを優先)

内側はセメントが充填されますので、ちょうどよいサイズの塩ビソケットをスピーカー端子の裏側に押し当てて、エポキシ系接着剤を多めに流しました。
これは、セメントが直接スピーカー端子台裏のスピーカー線との接合部に触れない方が良いとの判断からです。

セメントを流し込んで3日後の様子。
こだわるなら、半乾きの状態でセメント表面をおさえて整えてやると綺麗になるのですが….ま、内部で通常さわるところでもないのでいいか…という感覚です(^^)

ここまでくれば後は組み立てだけですね!

組み立てイメージ図を作成してみました。

で、そのように組みあがったのがコレ!

いやぁ開口作業後に気付いたんですけど、オイラってほんと素人でしょ、このスピーカー、左右対称になってないんです(苦笑)
見た目問題のような気もしますが、その差が生み出す音場の違いはオイラには分かりますまい…なので良しとします^^
(写真の上部キャップとソケットの間には隙間がありますが、最終的には密着します)

このスピーカーは上面ユニットとなってて、構造上もフロアに置いて使うことを前提にしています。
ですが、スピーカーは自分の方を向いてないとなぁ~という方も多いのも事実。
特に高音帯域の音はスピーカー正面への直進性が強く、斜め方向になればなるほど減衰してしまいますから、確かにユニットが自分を向いていたほうが良いのも納得。

その点、このスピーカーは美味しい特典付です。

ご覧のようにツィーターの角度がある程度ですが調整できます。
フロアに置いた際には、ツィーターを自分の方へ向けることができますから、単純な上面ユニットタイプに比べると高音部はしっかり届くはず!

さて音の傾向です。
初めての2wayスピーカーの作成でしたが、なるほどその魅力を感じました。
フルレンジ一発に比べると、高音域の表現は上手。
フルレンジ一発の際に弱いといわれる高音域、ユニットにもよりましょうが「なるほどな」と感じたところです。

この車載用スピーカーセットは、2wayスピーカーの良いところを教えてくれました^^
(逆にネットワークを追加しますから、厳密には音信号が劣化する代償でもありますが)

サイズがサイズだけに重低音は難しいですが、それでも低音の厚みもあります。多少ドンシャリ系の音かな~(車で聴くことを考えてのチューニングでしょうし)
エンヤの音楽はなかなか心地よく鳴りますね。

余談ですが、本体部分のソケットを2段にして内部空気室の容量をアップしたらどうなるか、試してみました。
そしたら空気量が多すぎたようで、低音音圧が低下してしまいました。
このミッドバスユニットにはソケット1段が良いようです。

いろいろ音の出方が変わる要素があって、面白いですね自作スピーカーは(笑)

 

2008年02月08日作成
2011年11月18日一部更新

 

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